ジェイン氏が東京センター議長に WANO

世界原子力発電事業者協会(WANO)は21日、東京センター(TC)の理事会・議長として、先月末にインド原子力発電公社(NPCIL)の総裁兼専務理事職から退いたS.K.ジェイン氏(=写真)を満場一致で選出したと発表した。

WANOはチェルノブイリ事故を契機に、世界の原子力発電事業者が原子炉の運転に関する情報交換や比較検討、相互学習等を通じて発電所の安全性と信頼性を高めるために1989年に設立した国際組織。東京のほかに仏国パリ、米国アトランタ、ロシアのモスクワに地域センターがあり、ジェイン新議長はTC会員である韓国、中国、台湾、インド、パキスタンの国営原子力発電機関、および日本の13電気事業者を束ねていく。

なおNPCILでは、新たな総裁兼専務理事として、NPCILの新規プロジェクト担当理事でインド原子力省の殊勲科学者の1人でもあるK.C.プロヒト氏が25日付けで就任した。

プロヒト新総裁はハーコート・バトラー工科大出身で、バーバ原子力センター訓練校の卒業生。ラジャスタン原発で運転員としてのキャリアを開始し、上級運転員免許を取得した。インドが開発した加圧重水炉やクダンクラムでロシアと建設中の最新軽水炉に通じ、建設から起動、操業、改修・近代化にいたる幅広い分野で38年間の実績を重ねたほか、WANOモスクワ・センターで理事を務めた経験も有する。


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