トーラス室線量10.3Svも 福島第一1号機 格納容器外側で最大

東京電力は6月26日、福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋のドーナツ型の圧力抑制室の入っている部屋「トーラス室」を上の階から遠隔調査した(=図)。工業用カメラでの映像、放射線量、温度を測った。

その結果、室内の滞留水の水位は、圧力抑制室のほぼ中心部分から床まで約3メートル弱あった。

地下1階の床配管貫通部(トーラス室の床から10.2メートル)の放射線量は19.5mSv/時で、下に下がるほど線量が増し、圧力抑制室のほぼ中心レベルの水面表面上で最大の10.3Sv/時を観測した。この値は、人間が1時間直接被ばくすれば致死量となる値だ。さらに水中深くなるほど線量は下がったが、途中で、線量計が故障して、針の指示が動かなくなった。

室内の気温は、原子炉建屋で約22℃の時、トーラス室内が28.8℃程度、滞留水の水温は34.8℃〜床底部で32℃だった。


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