ガラス溶融炉に実廃液 六ヶ所再処理 進む事前確認試験

日本原燃の六ヶ所再処理工場は4日、高レベル廃液ガラス溶融炉のB系列において、実廃液を用いた事前確認試験を開始した。

六ヶ所再処理工場では、アクティブ試験(第5ステップ)実施中の08年、ガラス溶融炉における流下性低下、かくはん棒の曲がりや天井レンガの損傷といった事象が確認されたため、原因究明、運転方法の改善などが進められていた。

事前確認試験は、東海村の実規模モックアップ施設「KMOC」による模擬廃液試験の成果を踏まえ、炉底部の温度管理や流下性に問題ないことを確認した上で、実廃液による試験に移行した。

6月末の原燃社長定例記者会見によると、実廃液を使った試験は1か月程度を要し、一連のB系列の事前確認試験の終了時期は7月末から8月初め頃を見込んでいる。

B系の試験終了後、準備が整い次第、A系においても試験を行う予定。


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