大飯4号機がフル発電 関西電力 3号機に次ぎ復帰

関西電力の大飯発電所4号機(PWR、118万kW)が25日午前1時、定格熱出力一定運転を開始した。同機の再開は、11年7月の定期検査入り以来、1年ぶりで、福島原子力事故発生後、定期検査中の国内発電炉が再稼働するのは同3号機に続いて2基目だ。

大飯4号機は、18日に原子炉を起動、翌19日に臨界に達し、21日に調整運転を開始した。

これを受け、八木誠社長は、エネルギー自給率の極めて低いわが国にとって、エネルギーセキュリティ、地球環境保全、経済性の観点から、原子力は重要な電源との認識を改めて示した上で、「安全の取組に終わりはない」などとして、世界最高水準の安全性の確保に努めるとともに、広域的な停電を回避するよう電力の安定供給に全力を尽くすとのコメントを発表した。

関西電力では、大飯4号機の再稼働を受け、現在、「一昨年夏と比較して10%以上」としている今夏の節電内容を、停電のリスクを少しでも回避するため、引き続き維持することとしている。


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