住民の心配を感じ、丁寧に説明を」廣瀬東電社長 福島被災地訪問の経験語る

東京電力の廣瀬直己社長が19日、東京・有楽町の外国特派員協会で、英語でスピーチした。

廣瀬社長は就任直後に福島県と被災13市町村を訪問したことを説明し、ある自治体に行ったとき、「小さな余震があり、福島第一4号機の使用済み燃料プールは大丈夫かとか、ガソリンスタンドはどこにあったかとか、いまだに事故当時の心配を再び呼び起こしてしまう方々を目の当たりにした」との体験を紹介。このことから社員に対しては、「住民の方々の恐怖心や心配をもっと敏感に感じて、発電所内で起きたことについて丁寧に説明するよう指示した」と述べた。

同社長は現在行おうとしている電気料金の値上げについて、「経営にとってたいへん厳しいもの」としながらも、「やるべきことは総合事業計画にリストアップされている。どのように実現していくかが課題だ」とした。


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