海外若手研究者に研修 JMTR 実践的カリキュラム

日本原子力研究開発機構(JAEA)は7月23日から8月10日まで、海外の若手研究者・技術者を対象に、原子力機構が有する材料試験炉JMTRの照射利用をテーマとしてオンサイト研修を大洗研究開発センターで行う。同研修は昨年度試行的に実施したJMTRの照射利用を題材とした「アジア若手研究者・技術者の実務研修」の実施を踏まえて今年度より本格的にスタートしたもの。今年度はアジア諸国等5か国から計16名が参加している。

同研修では、原子力の基礎理論やJMTRでの照射利用、安全管理などについて学ぶほか、JMTRの照射利用のための核設計や熱設計などの実務や材料試験炉のシミュレータを用いた原子炉や照射設備の模擬運転等により構成され、効率よく基礎から応用まで身につけられるカリキュラムを用意している。さらにJMTRの運転管理やRI製造等の利用管理、照射試験に関わる技術開発や福島第一原子力発電所事故の状況などについて講義を実施するほか、派遣機関からの要望に応えて、教育訓練用小型シミュレータを用いたBWRの模擬運転実習も行う。


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