10月しゅん工、困難に 原燃 六ヶ所再処理試験状況

日本原燃の川井吉彦社長は、7月27日の記者会見で、六ヶ所再処理工場の10月しゅん工が、震災による10か月間の試験中断などにより、「大変厳しい」として、今後のガラス溶融炉の事前確認試験の状況も踏まえた上で、改めて時期を決定するとの考えを述べた。

現在、六ヶ所再処理工場では、ガラス溶融炉の事前確認試験が進められており、6月18日に試験を開始したB系では、7月4日に模擬廃液から実廃液に移行、27日に最後の流下を行い終了した。川井社長によると、試験は順調に推移し、ガラス温度を安定した状態に維持するとともに、流下性についても、良好な状態に保つことができたとしている。

今後は、早ければ8月上旬にも、もう1つのガラス溶融炉A系の事前確認試験のための溶融炉熱上げを行う予定だ。


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