「結論に影響及ぼさず」 「秘密会議」問題 検証報告まとまる

原子力委員会の核燃料サイクル政策検討における「秘密会議」問題に関する検証報告書が6日、取りまとめられた。同委での審議は、技術検討小委員会で原則、一般公開で行われているところ、「勉強会」と称する事業者を含めた非公開の会合を開き、再処理路線に有利な方向へと議論を誘導していたとの報道を受け、後藤斎内閣府副大臣をヘッドとする検証チームにて調査が行われたもの。

検証報告では、「勉強会」の実態について述べた上で、「小委員会の結論に影響を及ぼしたと認めることはできない」などとしている。

検証報告によると、「勉強会」は、小委員会の作業部会的な位置付けで、技術的な情報提供を行う役割を果たしていたものの、電力関係者の発言からは、資料作成を通じ、審議に影響を及ぼそうとする意図もあったなどと、実態を指摘している。

一方、聞き取りにより、検討小委員会のほとんどの委員が、「結論への影響」については、否定的であったことから、今回の検証報告では、小委の結論に影響を及ぼしてはいないとみている。


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