代替不安、原子力必須 原子力学会 SNWシンポ 20〜25%案を支持

第13回原子力学会シニアネットワーク(SNW)シンポジウムが4日、東京大学で開催された。

はじめに、山名元・京都大学原子炉研究所教授が「どうする日本のエネルギー――原子力は欠かせない!」をテーマとして基調講演を行った。原子力発電が社会に受け入れられるには、@国の中長期的な方向性の中での役割と意義A技術的な安全性B実施主体や制度の機能とその信頼度C原子力安全に対する心理的受容の4つが必要だが、現在BとCが失われている状態であることを指摘した。現在国民の多数を占める「リスク、便益、負担」の三者トレードオフについて理解が浸透していない層について、きちんと語りかけてエネルギー問題や国の安全保障について考えを共有すべきとした。

続いて、パネリストに奈良林直・北海道大学工学研究員教授、松井一秋・エネルギー総合工学研究所理事、小野章昌・元三井物産理事、成川隆文・日本原子力学会学生連絡会員を迎えて討論を行った。再生可能エネルギーやシェールガスなど原子力の代替候補となるエネルギーも状況が楽観できない中で、現実を無視したエネルギー計画をめざすことに警鐘を鳴らし、福島第一原子力発電所事故から得た教訓を安全対策にしっかり反映させて、原子力発電所の運転再開を行っていくべきだとする意見などが出された。

最後に、金子熊夫・エネルギー戦略研究会会長/EEE会議主宰者が挨拶し、内閣府国家戦略室が行っている「エネルギー・環境に関する選択肢」 に対し、今回のシンポジウム主催の日本原子力学会シニアネットワーク連絡会をはじめ、共催のエネルギー問題に発言する会(エネルギー会)、エネルギー戦略研究会(EEE会議)、NPO法人日本の将来を考える会(IOJ)の意見として、2030年までのエネルギー計画を日本と世界のエネルギー安全保障のために「選択肢3(原子力割合20〜25%)」とする案をまとめ、近日中に意見提出するとした。


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