安全条約の特別会合が開幕 IAEA

国際原子力機関(IAEA)は27日から31日までの日程で、原子力安全条約(CNS)の第2回特別会合を開催した。通常は条約における義務事項等の実行状況を確認するため3年毎に加盟国会合を召集するが、今回は福島事故の教訓に基づいて昨年9月に採択した「原子力安全のためのIAEA行動計画」の実施状況など、長期的な安全問題について分析する特別ベースの会合を併催したもの。CNSの加盟75か国から約700名がウィーンのIAEA本部に集まった。

挨拶に立った天野之弥事務局長は採択後1年が経過した行動計画について、「様々な分野で実質的な進展があった」と指摘。原子力発電所の脆弱性評価の実施やIAEAピア・レビューの強化、緊急時の準備や対応能力が改善された点を挙げた。

また、福島事故の技術的側面を分析するとともに適切な教訓が学ばれたことを確証する国際専門家会合をIAEAが複数回開催してきた点に言及。今回の特別会合を通じて、同行動計画の今後の実行に一層配慮した重要な情報が提供されることを期待すると述べた。

同事務局長はさらに、同事故について国際的に報道される機会が少なくなっても、加盟国や関係者全員が緊迫感を維持し、同行動計画をフルに実行することを肝に銘じなくてはならないと断言。原子力安全のためにやるべき仕事は沢山残っており、緊張をゆるめてはならないと訴えた。


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