導入計画着工で記念カプセル ベラルーシ

ロシアの総合原子力企業ロスアトム社はこのほど、ベラルーシ初の原子炉建設計画の着工を祝して、同国のA.ルカシェンコ大統領が建設サイトのオストロベツで記念カプセルを設置したと発表した。今年6月から準備作業が開始された現地では、2013年第4四半期の初めにも最初のコンクリート打設が予定されている。

設置式にはベラルーシのV.セマシュコ第1副首相のほか、オストロベツを擁するフロドナ州の知事、工事を請け負ったロスアトム社傘下のエンジニアリング企業であるNIAEP社幹部などが出席。ルカシェンコ大統領は「我が国に原子炉を建設するか否かという論争に終止符が打たれた」として同計画の最終決定を宣言するとともに、将来的に両国が協力して第三国に原子炉を建設することや、原子力による電力を販売する計画であることを明らかにした。

建設計画では120万kW級のロシア型PWR(VVER)である「AES−2006」を採用。1、2号機の完成日程はそれぞれ2018年11月と20年7月に設定されている。

また、今年の7月18日にはロシアと一括請負契約を調印。契約額は約100億ドルにのぼり、このうち4割は地元ベラルーシの企業に発注される予定だとしている。


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