高温ガス炉でカザフスタン協力 JAEA

日本原子力研究開発機構は、カザフスタンにおける高温ガス炉の安全設計研究に関わる協力を開始する。

6月にカザフスタン原子力技術安全センターと調印した実施取り決めに基づき、機構の高温工学試験研究炉「HTTR」の開発で得た知見などを活用して実施するもので、関連の専門家会合が同国にて8月下旬に開催される。

カザフスタンでは、クルチャトフ市に、発電と地域暖房を目的とし、将来的には水素製造も視野に入れた出力50MW規模の小型高温ガス炉の建設を見込んでいる。一方、原子力機構では、送電網が発達していない新興国地方都市における分散型の電力供給と熱供給を念頭に、安全性に優れた炉概念の検討を進めており、これまで、研究開発、安全研究、人材育成、基礎研究に関する覚書をカザフスタン国立原子力センターなどと締結している。

今後は、安全研究の実施主体であるカザフスタン原子力技術安全センターとの実施取り決めを受け、原子炉システムの基本設計のもととなる安全設計方針、安全評価方針、機器の規格・基準等の整備に向けた具体的協力を図ることとなる。


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