FSをWH社に発注 ブルガリア 増設炉のハイブリッド化

ブルガリアの経済・エネルギー・観光省は8月27日、コズロドイ原子力発電所に増設する7号機のハイブリッド化構想について、実行可能性調査(FS)をウェスチングハウス(WH)社に発注した。

建設中止となったベレネ原子力発電所用に購入済みのロシア型PWR(VVER)機器をWH社製の計装制御(I&C)系や燃料、および親会社である東芝製のタービン発電機等と組み合わせて建設する可能性を探るもので、WH社は来年3月までに作業を完了する予定。同社はまた、100万〜120万kW級PWRを1基建設・運転する第2オプションについても調査を行うが、ここでは同社製AP1000の採用が見込まれている模様だ。

ブルガリアは2008年、ルーマニアとの国境に近いベレネに120万kW級VVERを2基建設する契約をロシアと締結したが、出資を約束していた独RWE社の撤退後、資金調達の見通しが立たず、今年3月に建設計画を断念。代わりに原子力インフラがすでに整ったコズロドイ原発サイトで、ベレネ計画用の機器を流用して100万kW級の原子炉を1基、建設する案が浮上していた。

そのためのコンサルタント企業選定で、同国は6月7日に入札情報を公表。今回、(1)ウォーリーパーソンズ社(2)リスク・エンジニアリング社(3)仏アレバ社単独(4)アレバ社と三菱重工の企業連合(5)WH社――の中から、195万ブルガリア・レフ(約9800万円)を提示したWH社を選定した。

具体的な作業範囲は、サイト評価や放射性廃棄物と使用済み燃料管理のほかに、既存インフラと施設の再利用、許認可、地元経済、および二件の原子炉設計の利益性――など。コズロドイ・サイトやVVERの操業等について経験のある「コズロドイ原発新設会社」と協力しての作業となる。

次の段階では環境影響評価と地質学的調査が予定されており、経済省では500万〜600万レフ(2億5000万〜3億円)で実施業者を雇用する。こうした予備活動に必要な総経費は700万レフ(3億5000万円)に達する計算だが、ベレネ計画では同様の作業に3200万ユーロ(約31億円)かかるはずだった点を考慮すると、コズロドイ7号機計画はその10分の1で済むとしている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで