再起動原発に出力上昇許可 カナダ安全委

カナダ原子力安全委員会(CNSC)は8月28日、同国ニューブランズウィック(NB)州で改修工事中だったポイントルプロー原子力発電所(CANDU、68万kW)に対し、定格出力の0.1%以上の出力上昇を許可した。

同炉は今年7月に低出力による再起動を許されたばかりだが、所有者のNBパワー社は発電を行わない現在のレベルでさらなる安全チェックを実施後、35%以上の出力上昇許可をCNSCに求める予定。CNSCの立ち会い検査官や技術専門家による審査を受けつつ段階ごとに出力を上げていく計画で、今年秋に発電を再開出来れば、今後25年〜30年間の運転期間延長も可能になるとしている。

NBパワー社はCANDU6型原子炉としては初となる運転期間延長を目的とした大規模な改修工事を実施するため、2008年3月に同炉を停止。380本すべての燃料チャンネルやカランドリア管、フィーダー管を取り替える日程で作業に取りかかっていた。

なお、CNSCは今年2月、年内に切れる予定だった同炉の運転認可をさしあたり5年延長し、2017年6月までとする裁定を発表している。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで