ガラス溶融炉の運転条件を確認 六ヶ所再処理工場

日本原燃は4日、6〜8月に実施した六ヶ所再処理高レベル廃液ガラス固化建屋のガラス溶融炉における事前確認試験結果を公表した。ガラス溶融炉B系列、A系列の確認を通して、安定運転に係る運転条件の確認ができたと評価しており、今後、ガラス固化試験に向け、事前確認試験で得られたデータのさらなる評価を行う。

六ヶ所再処理工場は、アクティブ試験の第5ステップ途上にあるが、08年、ガラス溶融炉におけるかくはん棒の曲がり、天井レンガの損傷などが発生したため、運転方法の改善を検討し、東海村の実規模モックアップ施設(KMOC)での約7か月間にわたる試験も踏まえ、KMOCと実機との比較検証を行い、安定運転のためのガラス・気相温度管理や炉底温度管理を確認する事前確認試験を、6月よりB系列で、8月よりA系列で実施した。

B系列については、既に7月30日、事前確認試験結果が公表されているが、続くA系列では、B系列のガラス溶融炉で確認した電力調整条件をもとに、模擬廃液を用いて運転を行い、安定運転に係る運転条件の見通しがあることを、B系列と同様に確認した。A系列では8月31日に、事前確認試験を終了し、模擬廃液でガラス固化体10本を製造している。


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