広島大学で「秋の大会」 原子力学会

日本原子力学会の「秋の大会」が19日〜21日、広島大学・東広島キャンパス(東広島市鏡山)で開催される。

学会員からの約780件の応募発表のほか、今回も一般市民にも無料開放する福島第一原子力発電所事故関連セッション、総合講演・報告、部会・連絡会セッションなどを開催する。

特別講演では、「福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウム同位体の北太平洋における総量と分析」(19日午前10時〜11時A会場)を青山道夫氏(気象庁)、理事会セッションとして「今後の原子力政策と原子力学会の役割」(同11時〜12時)と題するセッションでは、「福島原発事故に対する学会の活動」田中知・前学会長・学会事故調委員長、「福島事故以降の原子力・エネルギー政策課題」鈴木達治郎・原子力委員長代理が講演する。

標準委員会セッション「将来の我が国の原子力安全を考える」(同午後1時〜2時半)では原子力安全の基本的考え方策定の意義、責任とマネジメントシステム、人と環境の防護、事故の発生防止と影響緩和などの基本原則について議論する。

社会・環境部会セッション「福島事故に関する世論と学会員の意識のギャップをどう埋めていくか──マスメディア報道と原子力世論に関する調査活動の報告」(20日午前9時半〜11時A会場)では、「福島事故を受けて世論は原子力をどう捉えているか」、「原子力学会員の意識をチェックする」の講演の後、パネル討論を行う。

海外情報連絡会セッションでは、「新大統領のもとでのフランスの原子力政策」(同午後1時半〜3時)と題して、駐日仏大使館のクリストフ・グゼリ氏が講演する。

男女共同参画委員会セッション「サイエンス・カフェ──市民と専門家のコミュニケーション・ギャップを埋めるには」(同午後4時半〜6時)では、「市民から見た原子力発電」、「学校現場における放射線教育」の報告がある。

問い合わせは同学会事務局(電話03―3508―1261)まで。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで