社外技術者も対象 原電・敦賀総合研修センター 受講者募集中

日本原子力発電の「敦賀総合研修センター」が10月にオープンする(=左上完成予想図)。同社社員の研修施設としてだけでなく、広く技術者や学生なども対象に、机上研修と実習を組み合わせた体系的な研修ができる施設で、現在、「公開研修コース」の受講者を募集している。

ここでは、原子力発電に関する「安全文化」や「安全技術」に関する知識の習得と技能の向上を図るため、設備保全や放射線管理の基礎および原子力安全等を学習する机上研修と、最新の解析ソフトを用いて原子力プラントの挙動を模擬するプラントシミュレーター(=写真下)や、保修訓練設備などを利用した実習研修を施す計29コースが用意されている。

原子力発電で40年以上の実績を持つ同社では、これまでも、東海地区に研修施設を有し、多くの技術者の育成を図ってきたが、このほど新たに整備される「敦賀総合研修センター」は、原子力施設が多く集積する福井県の特徴を活かし、社員に対する研修だけでなく、県の「エネルギー研究開発拠点化計画」の重点施策の1つとして、社員以外の技術者、学生や、海外からの研修生など、様々な人材の育成に活用する。研修施設は、フルスコープシミュレーター、ループ設備(=写真右)、機器の分解点検、計装・制御装置、一般主要機器のカットモデル、プラントモデル室などの訓練設備の他、宿泊施設も完備されている。

受講者を募集している「公開研修コース」は、安全文化関係6コース(机上)、安全技術関係23コース(机上、実習)の計29コースで、10月〜3月の年度内に各1回ずつ開設され、研修期間は、いずれも1日または2日となっている。なお、定員、日程・申込み期限、受講料は、各コースによって異なるため、詳細は、原電ウェブサイト(http://www.japc.co.jp/tsuruga−training/)または、敦賀総合研修センター(電話0770―21―9700)まで。


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