福島廃止措置等に重点 概算要求 各省、原子力委に説明

経済産業省、文部科学省、原子力委員会は25日の原子力委員会で、2013年度の原子力関係経費概算要求について報告した。

経産省は、(1)福島第一原子力発電所の廃止措置に向けた中長期的取組に116.7億円、(2)新しい原子力発電の位置づけに対応するための取組に1281.1億円、(3)将来に向けた研究開発・人材の確保への対応に103.1億円、(4)国際社会における責任ある行動の推進に16.1億円――を要求した。特に廃止措置の取り組みは昨年の5倍以上を求めた。

文科省は、重点的な推進項目として(1)福島対応に138億円、(2)廃止措置・廃棄物対策に290億円(3)原子力安全確保等に133億円――を挙げた。高速増殖炉サイクル技術開発等(JAEA予算等は別途)に289億円を、原子力損害賠償の円滑化に53億円を要求している。また、核融合(415億円)及び量子ビーム関連事業(346億円)の予算については、科学技術関係予算として原子力関係経費の集計対象外として整理したいとした。

原子力委員会は、運営費として6300万円、原子力利用の推進に必要な経費8500万円(他に共通的な事務経費の割り当て分に4600万円)を挙げた。


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