UAEと原子力協力協定締結 カナダ

カナダは18日、アラブ首長国連邦(UAE)と二国間の原子力平和利用協力協定を締結した。国際原子力機関による保障措置の下、カナダの原子力企業が原子力機器やサービス、および豊富なウラン資源をUAEの民生用原子力市場で取引するための枠組となる。

カナダ政府は同国の厳しい核不拡散要件を満たす国に対してのみ、原子力輸出が可能となるよう厳しく規制。2017年以降、UAE初の原子力発電所がアブダビ首長国のブラカで完成予定となっていることから、原発用ウラン燃料も含めて、これらの品目が平和利用目的に限定利用されるよう担保しつつ、両国の原子力貿易を促進するのが目的である。

UAEはまた、カナダにとって中東の平和維持の重要なパートナーであるほか、同地域最大の輸出相手国であるなど経済的な機会も豊富。原子力生産品による年間収入が50億カナダドルに達する同国としては、年間10億カナダドルのウラン輸出と2万1000人分の直接雇用維持のためにもUAEとの原子力貿易は無視できない案件だ。

同協定を実行に移すための行政合意文書については、翌19日にカナダ原子力安全委員会とUAEの外務省が調印済み(=写真)となっている。


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