ベルギーの処分場計画を支持 OECD/NEA

経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)は17日、ベルギー政府が作成した低中レベル放射性廃棄物の浅地中処分施設建設計画案について、NEAの国際ピアレビュー・チーム(IRT)が「信頼性のある堅固な施設になる」との審査結果報告書をまとめたと発表した。

同計画の長期的な安全戦略と安全評価に関して独立の立場の専門家達からお墨付きが得られたことから、ベルギーは今後、デッセルで処分施設を建設・操業するための認可申請準備を継続していく考えだ。

ベルギーでは短寿命の低中レベル廃棄物をオランダとの国境に近い北部のデッセル地域で浅地中処分することを2006年に閣議決定。国内で放射性廃棄物管理を担当するベルギー放射性廃棄物・濃縮核分裂性物質管理機関(ONDRAF/NIRAS)が処分計画の長期的な安全性に関する報告書案を作成中だが、同国政府は昨年11月、その主要部分を編集したバージョンについて国際的で独立の立場の専門家で構成されるIRTが審査するようNEAに要請していた。

IRTの専門家7名による審査結果は、ベルギーの規制当局や国民、関連機関に対し、同処分計画の安全対策アプローチや完成度について国際的な良慣行および勧告に基づく評価を伝えることが目的となっていた。


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