レビューチームを香港に配置 WANO

世界原子力発電事業者協会(WANO)は9月25日、新設された原子力発電所で行われる「起動前ピアレビュー」の実施チームを配置するため、香港に事務所を開設した。

WANOはチェルノブイリ事故後、原子力発電事業者同士が発電所の安全性と信頼性を向上させる情報の交換を目的に1989年に設立された民間の国際機関。本部である調整センターがロンドンにあるほか、東京にもアジア地域センターが置かれている。が、福島事故後の新設計画が中国やインドなどアジア地域に集中していることから、これらの原子炉で安全かつ信頼性の高い運転が可能となるよう、即応力や準備の支援を中心とするレビュー・チームを香港に置くことは地理的に非常に有利と判断したもの。

WANO本部からJ―M.バッギオ氏を香港事務所長兼・起動前ピアレビュー・チームのリーダーとして赴任させるほか、各地域センターからも産業界での経験豊かなスタッフを派遣する。

バッギオ所長は着任にあたり、「安全性の確保は原子力発電における最優先事項であり、初臨界に達する前の原子炉の1つ1つでWANOが起動前ピアレビューを行うことは福島事故委員会による勧告の1つでもある」とコメント。福島後の原子力拡大に向けて、新設炉の運開前から国際的な専門家が原子炉の安全性確保で支援を提供する必要性を強調した。


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