1号格納容器、3号プール画像 東電・福島第一 格納容器内 11Sv/時

東京電力は福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プール内の水中カメラによる調査状況を公開した。

水素爆発で大きく破損した3号機原子炉建屋上部のがれき撤去が進んだことから、11日と12日に調査した。

写真上=福島第一3号機の原子炉建屋上部にある使用済み燃料プール内の使用済み燃料を保管してある燃料貯蔵ラックの上に、水素爆発時に落下したものとみられる燃料交換機の電動機部分。

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福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器内の映像も9月27日に事故後初めて公開したのに引き続き、10日(撮影は9日)、同内部の滞留水の水位や内部放射線量を発表した。

格納容器の底のコンクリート面から約8.5mの位置にある配管貫通部の閉止板に穴開け加工した所から、カメラ・線量計をおもりをつけて下部に垂らした。

その結果、滞留水の水位は、予想していた水位より約81センチメートル高く、底から2.8メートルあった。空間放射線量は、配管貫通部に入れた所で最大11.1シーベルト/時あり、下部にいくほど低下し、水面上部で4.7シーベルト/時だった。

今後さらに、CCDカメラによる内部調査、滞留水のサンプリング、常設監視計器の取り付けなどを行う計画だ。

写真下=福島第一1号機の格納容器内部下部にある作業棚(グレーチング)。このさらに下に滞留水の水面がある。


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