今臨時国会承認は見送り 規制委人事 「緊急事態」を両院に通知

政府は2日の閣議で、国会閉会中に首相権限で例外的に任命した原子力規制委員会の田中俊一委員長ら委員全員の人事について、今臨時国会でも同意を見送るため、規制委設置法の例外規定を適用することを決定した。直ちに政府は、東京電力・福島第一原発事故で「原子力緊急事態宣言」が出ていることを衆参両院議長に通知した。

藤村修官房長官は記者会見で、国会同意を求めることを見送った理由について、「一瞬たりとも規制機関の空白は許されない。国会の状況を考えると不承認のリスクがゼロとは言えない。解散もまったく予測としては否定できない」と説明した。

さらに藤村官房長官は、他の国会人事承認手続きについても、「12月、1月で任期を迎えるさまざまな同意人事があるので、いま全体を整理し、一括でできれば国会に対して遅くない時期に提示したい」と述べた。


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