ロストフ3に丸屋根を設置 ロシア

ロシアの原子力発電企業であるエネルゴアトム社は10月30日、黒海北部のボルゴドンスク地方で建設中のロストフ原子力発電所3号機(100万kWのロシア型PWR)で格納容器の丸屋根を設置したと発表した。

土木建築工事段階がクリアされたことから、作業は2014年の営業運転開始を目指して、主要機器の据え付けなどの段階に移行する。

ロストフ・サイトでは同型のPWRを四基完成させる計画となっており、すでに1号機が2001年から稼働中。2号機は10年12月に営業運転を開始したほか、4号機のコンクリート打設も同年6月に行われた。

3号機格納容器の丸天井は重さ165トンで直径は37m。世界に15台しかないという大型クレーン「KROLL」を使って、1時間ほどで丸天井を所定の位置に設置した。次の段階では格納容器内部に蒸気発生器(SG)や圧力容器、冷却系配管など主要機器の設置を予定。地上45階の高さで格納容器の補助建屋に床張りする作業も年内までの計画で完了するとしている。


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