ネットで放射線源を違法販売 文科省が注意喚起

文部科学省は警視庁から、インターネットでセシウム137を含んだ放射線測定器の校正用標準線源(=写真)を、違法に販売していた「(株)オアシストレード」の従業員らを検挙したとの連絡を受け、同線源を購入した方への対応方法などを、ホームページ上で発表した(http://www.mext.go.jp/a_menu/anzenkakuho/index.html)。

なお、同線源から50センチメートル離れた場所で、1日1時間いた場合、年間42.1μSv以下であり、放射線障害のおそれはないとしている。

放射線障害防止法では、10kBq以上の放射能量のセシウム137を装備しているものは、同法の規制対象で、所持には同法上の手続きが必要。使用の届け出と、放射線取扱主任者の選任などが求められ、廃棄する場合も放射性同位元素を取り扱える業者に引き渡す必要がある。

同標準線源を所持し続ける場合、同法に基づいて罰則が適用される可能性もあるため、文科省ではすみやかに、放射線対策課放射線規制室(電話03―5253―4111内線4044)まで連絡するよう要請している。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで