未定と戻らないが半々 大熊町民調査 大半が「放射線に不安」

復興庁は、大熊町住民意向調査の結果を発表した。大熊町5378世帯を対象として9月に行われたもので、64%から回答があった。

避難の指示が解除された場合、大熊町に戻るかという設問では、「現時点で戻りたいと考えている」11.0%、「判断がつかない」41.9%、「戻らないと決めている」45.6%との結果だった。「戻らない」と回答したのは30代以下で54.7%、40〜50代で48.7%、60代以上で38.9%だった。

戻らない理由については、「放射線量への不安がある」が80.8%、「原子力発電の安全性に不安がある」が70.2%、「家が汚損、劣化し住める状況でない」が67.6%となっている。

また、復興拠点を設けた場合の居住希望を聞いたところ、「居住する」は22.8%だったのに対し、「居住しない」が24.2%、「現時点で判断できない」は50.8%だった。「居住する」と答えたのは、30代以下は9.8%、40代〜50代は18.1%、60歳以上は33.1%だった。


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