福一3号にもカバー 東京電力 燃料取り出し対策

東京電力は14日、福島第一原子力発電所1〜4号機の「中期的安全確保の考え方」に基づく施設運営計画のうち、記載内容の一部を変更し、より具体的な対策を盛り込んだ。

そのうち3号機の使用済み燃料プール内にある使用済み核燃料などを取り出すため、水素爆発で破壊された原子炉建屋の上部に、鉄骨やコンクリートなどの瓦礫を撤去したあと、屋上に燃料取り出し用のカバーを設置する。

カバー内部に燃料を搬出入するクレーンや燃料取扱機を設置し、また、放射性物質の飛散・拡散を防止するため、換気設備なども設ける。

カバーの設置は、損傷している原子炉建屋上部には荷重をかけないようにし、基礎部分を東側(海側)はタービン建屋の天井部分に、西側は地上部分に作って支える構造とする。余震にも対応するため、燃料プールフロアには横揺れ止めの装置、制震装置も設けることにしている。

3号機使用済み燃料プール内には、新燃料52体を含む566体が水の中に貯蔵されている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで