地層処分取組で意見募集 原子力委 「研究開発」についても

原子力委員会は10日まで、「今後の高レベル放射性廃棄物の地層処分に係る取組について(見解案)」に対する意見を募集している。

日本学術会議からの提言を受けて同委員会が総合的に検討し、今後の取組において(1)処分すべき高レベル放射性廃棄物の量と特性を原子力・核燃料サイクル政策と一体で明らかにすること(2)地球科学分野の最新の知見を反映して地層処分の実施可能性について調査研究し、その成果を国民と共有すること(3)暫定保管の必要性と意義の議論を踏まえて取組の改良・改善を図ること(4)処分に係る技術と処分場の選択の過程を社会と共有する仕組みを整備すること(5)国が前面に出て再構築に取り組むこと――として見解案をまとめた。

また11日まで、「今後の原子力研究開発の在り方について(見解案)」に対する意見も募集中。

同委員会は4日、(1)原子力発電の安全確保に関する研究開発の強化(2)廃止措置等に関する技術開発(3)核燃料サイクルに係る研究開発(4)原子力利用の人材と技術を支える基礎・基盤研究開発(5)放射線利用(6)核融合、量子ビームテクノロジーに関する研究開発(7)原子力の研究開発に取組む上での特記事項――の各項目について見解案を出している。

意見は、内閣府原子力政策担当室見解案御意見募集担当宛に、郵送(〒100‐8970東京都千代田区霞が関3‐1‐1)、FAX(03‐3581‐9828)、ホームページ(http://www.aec.go.jp/)入力のいずれかの方法で送付する。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで