自己満足への危惧懸念 原安進シンポ 安全性向上で意見交換

原子力安全推進協会は18日、東京・お台場の日本科学未来館で、国際シンポジウム「原子力の安全性向上に向けて」を開催、11月に新生発足した同協会の取組がより実効性を高めていけるよう、海外機関からの意見を求めた。

海外産業組織からは、世界原子力発電事業者協会(WANO)のローレン・ストリッカー議長が、福島事故後のWANOから日本の事業者へのメッセージとして発表を行い、プラントの長期停止レビューの必要性などを述べた上、国際協力を通じ、「公衆の信頼回復」に努めていくべきと結論付けた。

また、米国原子力発電運転協会(INPO)からは、ウィリアム・ウェブスター最高責任者が、同協会の取組を紹介し、効果的な自主規制のあり方について、最高責任者の権限、原子力安全への重点、産業界支援、説明責任、独立性の側面から今後の展望として「原子力に関する世界標準を設定する」ビジョンを掲げ、自己評価と継続的改善、運転経験と産業界の傾向分析、作業員の基礎知識の涵養、緊急時対応能力の向上などを示した。

総括としてパネルディスカッションも行われ、安全文化の醸成が主に議論となった。その中で、安全推進協会の松浦祥次郎代表は、安全文化におけるトップマネジメントの重要性を強調したほか、「これで十分と思った瞬間に崩れ始める」などと述べ、原子力安全確保における自己満足に対する危惧を訴えた。


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