運転認可が20年延長 ハンガリーのパクシュ1号機

ハンガリーでパクシュ原子力発電所(=写真)(ロシア型PWR4基、各50万kW)を所有するMVM社は14日、来年8月に運開後30年の運転認可が切れる同1号機について、国家原子力庁(HAEA)が20年間の認可延長を認めたと発表した。

同炉の30周年記念式典で、HAEAのJ.ロナキー局長が「年内にも更新許可を与える」と述べたもの。同発電所はハンガリー唯一の原子力設備として総発電量の43%を賄う重要施設であるため、MVM社では14年、16年および17年に認可が切れる残りの3基についても順次、認可の延長を申請していく考えだ。

MVM社によると、パクシュ原発からの電力は国内発電設備の中で最も低価格で、インフレ時においても電気料金が上がることはなかった。また、温室効果ガスを排出しない上、環境への影響も最小限であるため、国民の4分の3以上が同発電所の運転延長を支持しているとの調査結果があると強調した。90年代初頭には同発電所の包括的安全性改善プログラムを開始しており、94年までに終了した再評価結果を踏まえ、96年から2002年にかけて安全性改善対策を実施している。

こうした努力により、同原発は西欧の同年代原子炉と同レベルの安全性を有することになったとMVM社は強調。EUのストレステストの最終報告書でも「安全性は最高レベル」と評価された点を強調した。なお、運開当初に44万kWだった出力も、タービン効率等の改善により徐々に増強。09年時点で50万kWに到達している。


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