バックフィット導入など意欲 規制委員長新年挨拶

田中俊一・原子力規制委員長は1日付で、今年を「新たな規制を根付かせる年」とする新年の挨拶を発表した。

昨年9月に発足した同委員会にとって、今年はとても重要な1年だと位置づけ、年の前半は新基準の策定を最優先事項とし、科学的に冷静で厳しい判断を行って決定機関としての責任を果たしたいとした。また、基準は作ってからが本当の規制のスタートであるとし、バックフィット制度の導入など、規制の実施主体として現場の変革を積極的に促していくと決意を示した。

また、1月からこれまで原子力委員会の所管であった核セキュリティに関する当面の諸課題に対応する検討を開始すること、4月に文部科学省が所管してきた3S(セーフティー、セキュリティ、セーフガード)が一元化されること、その後、INRA(国際原子力規制者会議)を主催することに触れ、原子力の分野を広く見渡しながら、有効性の高い取り組みを進めると強調した。


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