ニジェールでウラン生産記録 仏アレバ社

仏アレバ社はこのほど、同社がアフリカ・ニジェールで操業するウラン生産子会社であるSOMAIR社が、2012年に過去最高の3000トンのウランを生産したと発表した。11年の生産量2700トンに続き、2年連続で同国の鉱山(=写真)で最高生産記録を更新したことになる。

SOMAIR社はニジェールの政府機関であるSOPAMINとの合弁事業体でアレバ社側の権益は63.6%。ニジェール北部のアーリット地区における生産能力増強計画が功を奏したもので、09年に開始した「SOMAIR・LIXIプロジェクト」により、1トン当たり1kg以下の低品位ウラン鉱からヒープ・リーチング技術でウラン抽出が可能になったと説明している。

ニジェールは世界でも有数のウラン埋蔵国で、2010年の生産量はカザフスタン、カナダ、豪州、ナミビアに次いで世界全体の8%にのぼる。


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