穴開けトーラス室検査 福島第一1号機 線量計など吊るし

東京電力は福島第一原子力発電所1号機の格納容器の圧力抑制室(サプレッション・チェンバー)が入っているコンクリートで囲われた「トーラス室」の内部を遠隔検査するため、14日、原子炉建屋1階の床面に穴を貫通させたと発表した。

原子炉建屋1階の炉から遠い箇所に直径20センチメートルの穴(=写真)を1か所、1メートル以上あるコンクリートを貫通させた。

雰囲気線量は貫通前に1mSv/時だったものが、貫通後一時、2mSv/時に上昇したが、再び1mSv/時に戻り、大きな変化はなかった。ただ、トーラス室内側最上部は約210mSv/時と極めて高い値を示した。貫通時の1階作業エリアの水素は検出されなかった。

今後、同社では温度計(熱電対)と線量計、カメラを吊り下げて、室内に溜まっている水などの状況を調べることにしている。


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