独自開発の遠心分離機を設置 中国

中国核工業集団公司(CNNC)は22日、同国が独自に開発したウラン濃縮遠心分離機を産業用に設置することに成功したと発表した。

中国ではロシアの技術協力により陝西省漢中と甘粛省蘭州で遠心分離方式のウラン濃縮施設を操業しているが、設計能力はいずれも年間500トンSWUと小規模。これらは主に軍事用で、原子力発電所用低濃縮ウランの大半は欧州のURENCO社やロシアのTENEX社から輸入している。

今回、国産遠心機が設置されたのはCNNC傘下の中核蘭州ウラン濃縮有限公司が蘭州で運営する504施設と見られており、大規模な原子力発電開発計画を掲げる同国が持続可能な原子力開発を確保していく上で、戦略上重要な節目になるとしている。


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