災害対応ロボット公開 NEDO 過酷な環境下で使用可

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は20日、「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」が今年度で完了するにあたり、開発した9分野のロボット技術(=写真上)を千葉工業大学・芝園キャンパス内の共同研究施設で公開した。

同プロジェクトでは、人間が入り込めない過酷な災害現場で災害状況の把握や機材の運搬、復旧活動を行うロボット技術の開発を行ってきた。プロジェクト終了後は委託先の企業や大学等が災害現場での実用性を高めるための課題に取り組むとしている。

株式会社移動ロボット研究所による過酷な環境下でも使用できる狭隘空間先行調査型で装置や重量計測機器搭載ができる装置などの小型高踏破性遠隔移動装置、日立製作所による過酷環境下で使用可能な汎用性の高い通信技術、東芝による汎用性の高い遠隔操作ヒューマンインタフェース、三菱重工業による作業員の立ち入り困難な建屋内の高所の作業が可能な狭隘部遠隔重量物荷揚/作業台車、東芝による建屋各階(最上30メートル)へ機器等の搬入が可能な重量物ハンドリング遠隔操作荷揚台車、日立製作所による小型高踏破性遠隔移動装置への搭載により高線量下での計測が可能なガンマカメラ、千葉工業大学による周囲の構造物や環境等の情報を統合し3次元表示する汚染状況マッピング技術他、東芝による水中構造物や水流調査が可能なセンサとそれを搭載可能な水陸両用の遠隔移動装置、株式会社CYBERDYNEによる過酷環境下で作業員の安全に配慮した有人作業を可能にする作業アシストロボット他――のデモンストレーションが行われた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで