断層判断ピアレビュー 二重チェック 座長に地質学会長

原子力規制委員会は8日より、同委の有識者会合が取りまとめた発電所敷地内破砕帯の評価書案に関する「ピア・レビュー会合」を行う。

現在、日本原子力発電・敦賀発電所と東北電力・東通発電所について、評価書案が取りまとめられているところ。中立の立場から、あらかじめ各専門学会から推薦された16名の有識者の中から、各サイトの評価に係らなかった有識者により意見を求め、考え方のプロセス、論理展開、結論の明確さ、図表の扱い方などをレビューし、続くサイト調査の参考にも資する。座長には、石渡明・日本地質学会会長が就任する。

すでに評価書案が示された両サイトに関しては、いずれも「活断層である可能性が高い」との評価結果となっており、まず8日に、先に評価結果が示された敦賀発電所についての「ピア・レビュー会合」を行う。

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原電は2月28日、敦賀発電所敷地内破砕帯の活動性評価に係る追加調査の工程を見直し、6月末までに延長することとした。このうち、規制委で活断層である疑義が指摘されているD―1破砕帯については、3月上旬を目途に中間調査報告を行う予定。


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