軽水炉新基準ベースに もんじゅ 4月にパブコメ予定

原子力規制委員会は2月27日、高速増殖原型炉「もんじゅ」の安全基準について、現在、検討が進められている軽水炉の新安全基準をベースとし、7月の新制度施行時点においては、おおよその方向性のみを盛り込むこととした。

規制委は同20日、試験研究炉、核燃料施設等に関する安全基準策定を、軽水炉の議論を参考に検討するとの方向性を示している。これを受け、27日の同委会合では、高速増殖炉の新安全基準の考え方として、同6日に示された軽水炉の新安全基準骨子案を、「もんじゅ」の系統・設備等を踏まえて適用することとし、合わせて、旧原子力安全委員会の「高速増殖炉指針」の要求事項との対応を整理した。今後、規制庁で案文の準備を進め、4月を目途にパブリックコメントに付した上で、7月の施行を目指すが、高速増殖炉固有の安全性に関する事項については、中長期的に検討を行うこととしている。

「もんじゅ」は現在、発電炉で試運転に相当する性能試験が中断されているところだが、文部科学省の専門家会合は12月、試験再開に際して、規制委員会が策定する新安全基準への適合状況や、破砕帯を始めとする耐震評価等の確認を経た上で、安全確保に万全を期すことが重要との考えを示している。


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