復興加速して「希望」創出を 安倍首相

安倍首相は2月28日の第183回国会における施政演説で、復興の加速化について言及した。

首相は毎月被災地を訪問する中で、避難者からは自立し支え合おうとする気概が感じられるものの、高台移転など個人の意思や努力だけではどうにもならない問題が立ちはだかっているとした。

今を懸命に生きる人たちに応えるためにも復興庁が現場主義を徹底し、地域それぞれの課題を具体的に整理して1つひとつ解決し、復興を加速していくとした。そのためには、除染、風評被害の防止、早期帰還、行政の縦割り排除に全力を尽くすことは当然で、さらにその先にある「希望」を創らねばならないとし、復興予算19兆円枠を見直して必要な財源を確保すると述べた。

また、福島第一原子力発電所事故の反省に立ち、原子力規制委員会の下で、妥協することなく安全性を高める新たな安全文化を創り上げた上で、安全が確保された原発は再稼働すると明言した。一方で、省エネルギーと再生可能エネルギーの最大限の導入を進めて出来る限り原発依存度を低減させるとともに、電力システムの抜本的な改革にも着手するとした。


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