「福島、目に見える改善も」 安倍首相が会見

安倍晋三首相は11日、首相官邸で東日本大震災から2年が経ち、記者会見した。

首相は福島第一原子力発電所の事故影響について、「被災地の厳しい現実から目を背けることはできない」とし、「東日本大震災は、いまも現在進行形の出来事だ」としながらも、復興の第一歩となる避難指示区域の見直しも着実に進んでいると指摘した。

また、復興が遅れていた福島県の浜通り地方でも、2月に相馬市の仮設焼却炉が可動するなど、がれき処理が始まったことを例に、「目に見える動きがでてきた」とし、「立ち入り可能となった地域については、除染や電気、水道などのインフラ復旧を進め、ふるさとに1日も早く戻ってもらえるよう、環境を整えていく」と強調した。

記者から、がれきなどの中間貯蔵施設建設に向けた取り組みについて尋ねられたのに対し、安倍首相は「現地調査は3月から5月末までに実施予定で、現時点では下見を開始したところだ」と説明、「平成27年1月から汚染土壌の搬入を開始できるように施設の設置について、地元の理解を得ていきたい」と語った。

また、高レベル放射性廃棄物の処分方法については、「処分地選定に向けた取組みの強化について、国が責任を持って検討していく」と述べた。


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