風評被害の払拭訴え 東京青年会議所が主催 福島支援で即売会も

「東京から発信する被災地復興への道」――東日本大震災から2年となる11日、東京の渋谷公会堂で、東京青年会議所主催の復興支援イベントが開催された。会場前広場では、福島県産のコシヒカリ米を利用したおむすび3万1100個を敷き詰め、世界最大のギネス記録をねらうアートプロジェクトや、東北被災地の特産物即売なども行われた。おむすびアートは、慶應義塾大学と福島大学の学生らの協力で行われたもので、中央にNHK大河ドラマの主役「新島八重」と鶴ヶ城、周辺には、全国都道府県のシンボルを配したデザインで、全体が縦11m、横10.5mのボードに、色の異なるおむすびを並べ、日本全国と福島県を「結ぶ」というメッセージを込めている(=写真)。完成後、おむすびは来場者に配られ、福島県産農水産物の風評被害払拭も訴えかけた。

会場内では、被災地復興に向けたパネルディスカッション、復興ライブショーなどが行われ、その中で、東京都から被災地支援のため福島に赴く飯田一哉氏(都被災地支援福島県事務所長)は、観光資源や農産物に対する風評被害の現状を述べた上で、農産物の消費回復が原子力災害からの復旧につながるとして、「消費者が福島について正しい知識を持つべき」と訴えた。


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