町民の生の声を集約 双葉町 復興まちづくりに活かす

福島事故で全町避難している福島県の双葉町は、復興まちづくり計画を策定するに当たって、町民の意見を広く集めるために行ってきた「7000人の復興会議」における町民の意見・提案を取りまとめ、このほど発表した。

昨年8月から今年1月にかけて、(1)ワークショップ形式の会議(2)インターネット会議(3)マイノート配布――の3つの方法で多くの町民から双葉町の復興に向けた取り組むべきことなどについて意見を聞き、延べ約1100人から6500件を超える思いや意見を得た。

町では「さまざまな状況におかれた多くの町民の皆さんの意向を把握することが可能となった」としており、今後、同町の復興まちづくり委員会での計画案審議に活かしていく方針だ。

町では内容を整理し、分類した。町民の復興への生の声としては、▽帰りたいけど帰れない▽ふるさとは失いたくない▽帰還したいような魅力的な町にしなければばらない▽町民が1つになる▽人間としての復興をまず手助けしてほしい▽子供や孫との生活を取り戻したい▽1日でも早く元の双葉町に戻して次世代につなげたい▽1人ひとりが幸せに暮らしていけることが復興である▽子供・若者に住みたいと思われる町にしないといけない――などだ。

このほか仮の町への考え方、仕事・産業、教育、医療・福祉、避難生活、町の復旧・復興、放射線の影響、除染・中間貯蔵施設、情報共有とコミュニティの維持、町の歴史・文化などについても分類分けしている。

子供達からの意見としては、▽ふたば大すき。ふたばどこのけんよりも大すき!だからまけないで!ふたばをみんなでおうえんする!▽みなさんはふたばにかえりたいですか。わたしもかえりたいです。けれどもきさい(騎西)の友だちと先生と、はなれたくありません▽ふたば町のいいところは、みんながやさしいことです。なかよしの人がいっぱいいました。いまは友だちがいっぱいいます――など。


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