他地域と同等の結果 福島県、甲状腺の検査 青森、山梨、長崎と比較

環境省は3月29日、青森県弘前市、山梨県甲府市、長崎県長崎市で甲状腺の超音波検査を行った結果について公表した。調査はNPO法人日本乳腺甲状腺超音波医学会に委託。福島県が行った甲状腺検査で約40%の県民が充実部分をともなわない20ミリ以下の小さなのう胞(A2判定)等の所見を認めているが、同程度ののう胞については精密検査を必要とするものではなく、こうした軽微な所見を記録することで、住民の方の不安を招く結果となってしまっていることを踏まえ実施した。

その結果、弘前市で57.6%、甲府市で69.4%、長崎市で42.5%にA2判定の結果が出ており、いずれも福島県の検査結果と同等あるいはそれ以上の割合であることがわかった。年代別の結果でも、福島県の5歳以下の男児が21.1%だったのに対して3市の3歳〜5歳の男児は29.2%、同年代の女児は福島県が24.4%だったのに対し3市での3歳〜5歳の女児は29.0%であり、6歳〜10歳の男児では福島県が49.2%であったのに対して3市では54.1%、同年代の女児では福島県が53.7%であったのに対し3市では56.4%と、いずれも福島県でのA2判定割合が特別に高いわけではないことを示している。


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