重水素実験開始に同意 岐阜県核融合研のヘリカル施設

岐阜県は3月27日、核融合科学研究所(岐阜県土岐市)が計画する重水素実験開始について、専門家の助言を踏まえ、同意することを決定した。重水素実験は、同研究所が、大型ヘリカル装置(LHD)で実施する炉心プラズマ研究で、これまで使用してきた水素に代わり重水素を用いてプラズマ性能を向上させ、核融合炉の実現の知見を得るもの。

すでに、地元の土岐市、多治見市、瑞浪市が同意表明しており、これを踏まえ、県は独自に専門家の意見を聴取した上、今回決定に至った。LHD計画は、ヘリカル方式核融合炉の研究開発のプロジェクトで、今後、実施する重水素実験は、核融合反応を起こすためのものではないが、核融合を見通せる1億2000万度Cのプラズマ実現と、学術体系化を図る重要なポイントとして位置付けられている。


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