重大事故 100万年に1回 規制委 安全目標で論点整理

原子力規制委員会は10日、「安全目標」について、今後の「議論の基礎」となるものを取りまとめた。中断していた検討を再開するため、論点を模索してきていたもの。

今後の議論に向けては、福島原子力事故の経験を踏まえ、万一の事故の場合でも環境への影響をできるだけ小さくとどめる考えから、原子力発電所は、「事故時のCs137の放出量が100テラベクレル超えるような事故の発生頻度は、100万炉年に1回程度を超えない」ことを追加すべきとしている。Cs137放出量100テラベクレルは、福島第一発電所事故のおよそ100分の1、チェルノブイリ事故のおよそ1000分の1のレベルだ。

また、新たな規制で要求されるバックフィット制度の導入にも鑑み、現状で、「安全目標」は、すべての原子力発電所に区別なく適用するべきとしている。

今回の決定に、田中俊一委員長は、「国際的レベルではまだ『一里塚』」などと述べ、今後、同委が規制を進めていく上で、達成を目指す永い目標との認識を示した。また規制委員会発足当初から、「安全目標」議論の必要を強く主張してきた更田豊志委員は、「原子力発電所がある限り、リスクは決してゼロにならない」として継続的議論の意義を述べた。


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