ホットスポット探査を可能に 放医研 2台並べ、半径30mを1分で

放射線医学総合研究所(放医研)と日立アロカメディカル計測システム技術部の研究チームはこのほど、福島向けのホットスポット探査システムを開発した。科学技術振興機構の2005年度独創的シーズ展開事業委託開発の成果を応用展開した。

ホットスポット探査システムは空間線量率の測定と同時に原因となるガンマ線が飛んでくる方向を特定し、2台のポット探査システムを用いることで、ホットスポットの場所が特定できる。放医研敷地内での実験では半径30mの範囲を1分で探査し、模擬ホットスポット(Cs‐137密封線源使用)を発見できた。従来は局在的に高い空間線量率を示すホットスポットを見つけるためにサーベイメータで徒歩や自動車で広い面積を詳細に調べていたが、このシステムで、事前におおよその位置情報を提供することが可能になった。今月から福島の現場で同試作機をテストする方針だ。


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