中間貯蔵の事前調査を受け入れ 大熊町

大熊町の渡辺利綱町長は15日までに、中間貯蔵施設の立地に関する事前調査を受け入れることとして町民に文書で知らせた。昨年から、国や県、双葉郡8町村で協議・議論を重ねてきたもの。

渡辺町長は「町内の除染を進めるためにも、中間貯蔵施設の必要性は認めているところ」とする一方で、現地調査開始にあたっては、町民が納得する国からの説明が必須であると考えを示した。しかし、調査を実施しないと明確に出来ないことも多いため、従前の3つの条件と、今年1月開催の事前説明会を踏まえた、新たな4つの条件を国が責任をもって果たすことを条件として受入れ判断をした。

これまでの3条件では、「現地調査の受入」=「施設建設の受入」ではないこと。また現地調査の候補地域に対して施設の安全性等について、丁寧な説明を尽くすことなどを条件提示。加えて今回、ボーリング調査を行う場所が私有地の場合、地権者の同意を得たうえで調査を行うことや、調査終了後速やかに、施設の建設に必要な範囲を明示する――などの4条件を示した。調査後に調査結果並びに追加した条件について全町民に説明会を実施したうえで、建設の受け入れについては判断していく考え。


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