制御システム本格稼働 三菱電 中国寧徳1号機で

三菱電機は8日、中国のシステムエンジニアリング会社の北京広利核系統工程有限公司(CTEC社)と共同受注したデジタル計装制御システム(=写真)が、4月に商業運転が始まった福建省の寧徳原子力発電所1号機で本格稼働を開始したことを明らかにした。日中合作のデジタル計装制御システムが使用される原子力発電所が商業運転に入るのは中国初。

今回商業運転を開始したのは、中国広東核電集団有限公司が福建省に建設した出力1000MWの寧徳原子力発電所1号機。

原子力発電所のデジタル計装制御システムは、安全運転と効率的な発電のために発電所全体を制御・監視するシステムで、通常運転に使用される制御系と、非常時にプラントを安全に停止させる安全保護系からなり、プラントの運転を統括する中央制御盤や、プラント計算機設備等から構成。同社が納入した計装制御システムは、2007年7月に同社とCTEC社が共同受注した。同社が、コンソーシアムリーダーとしてシステム全体の取りまとめと安全保護系の製作を担当し、CTEC社が制御系システムの製作を担当。CTEC社北京工場で組み立てと工場試験を行い、2011年1月に寧徳原子力発電所に出荷した後、据付・試験を実施していた。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで