AP1000機器製造業者を認定 WH社と中国

東芝傘下のウェスチングハウス(WH)社は13日、中国の国家核電技術公司(SNPTC)と合弁企業を設立し、世界のAP1000市場に同設計用機器の供給業者認定サービスを提供することになったと発表した。

中国では現在、世界初のAP1000となる原子炉四基が三門と海陽両サイトで建設中。WH社からの技術移転により、同設計をベースにした中国型AP1000の標準設計「CAP1000」の初期設計も昨年中に完了しており、吸収した技術を元に世界のAP1000市場で台頭していく考えと見られている。

北京を本拠地とする新しい合弁企業は、中国で使用されるAP1000用機器・設備の供給業者を認定し、その供給チェーンを中国国内で構築するのが第一の目的。また、中国で認証を受けた供給業者が製造した機器・設備を世界市場に輸出する一方、中国以外の国の認定業者による機器・設備を中国に輸入することも視野に入れている。

なお、両社は16日に小型モジュール炉(SMR)の共同開発で連携するための覚書(MOU)に調印した。

WH社が現在開発中のSMR設計を元に、米国と中国の両方で許認可の取得が可能な標準設計を開発するというもの。WH社は世界規模の投資と市場アクセスこそ、SMRの商業化実現の重要要素と確信。中国との連携を活用していく考えだ。


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