緊急時対応の研修 IAEA 福島に拠点設け常駐

国際原子力機関(IAEA)緊急時対応能力研修センターが27日、福島県自治会館内に開設された。

同日行われたオープニング・セレモニーには、内堀雅雄福島県副知事、丸尾眞外務省科学技術協力担当大使、エレナ・ブグロバIAEA事故・緊急センター長が出席し、開会の挨拶を行った後、今後定期的に実施を予定しているIAEAの訓練活動等についての説明が行われた。訓練は原子力または放射線の緊急事態に対する準備および対応能力の強化を目的としており、加盟国の原子力関係者の技量向上を図るとともに、福島県内の人材を対象にした研修も予定している。

同センターについては、2012年12月に開催された「原子力安全に関する福島閣僚会議」において、福島県を始めとして外務省やIAEAなど関係者間の協力が確認されている。福島事故後、IAEAが初めて設けた国際的な研修拠点であり、環境放射線測定装置、スクリーニング機材などを配備している。

28日から31日まで、IAEA緊急時援助ネットワーク(RANET)ワークショップが開催されており、アジアや欧州等から約40名が参加している。


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