原子力功労者賞に 東北電力 女川の安全停止で

東北電力は21日、世界原子力発電事業者協会(WANO)より、「原子力功労者賞」を受賞した。WANO隔年総会(モスクワ)で発表されたもの。

2011年3月の東日本大震災で、東北地方が未曽有の地震動・津波に見舞われたにもかかわらず、同社・女川発電所の全3基を安全に冷温停止させたほか、被災住民をサイト内に受け入れたことに関し、安全対策と地域共生の両面における良好事例として評価された。

「原子力功労者賞」は、原子力発電所の運営に卓越して貢献した人物を表彰するもので、今回、震災時に女川発電所長だった渡部孝男・原子力部長が代表受賞、02年に同賞が創設されて以来、日本人の受賞は2例目。

大地震の発生時、女川1、3号機は運転中だったが、いずれも自動停止した後、翌日未明までに冷温停止し、起動中だった同2号機も地震時点で冷温停止しており、3基とも現在、安定状態にある。


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